性病

性病について

近年、性感染症(性病)に悩まされている人が増え続けています。HIV感染症(エイズ)を筆頭に性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマ、肝炎、淋病など様々な病気があります。

性感染症(性病)の知識をきちんと身に付けていなかったために性感染症(性病)で苦しんでいる方は大勢いらっしゃいます。後悔してからでは遅いのです。

性感染症(性病)は知識をきちんと身に付けておけば、ある程度は未然に防げるものです。このページを見ていただいている方々に少しでもお役に立てればと思っています。

主な性病

HIV感染症(エイズ)

日本語で後天性免疫不全症候群といい、HIV感染による免疫力の低下によって発症する様々な病気の総称をいいます。混同されがちですが、HIVに感染することとエイズを発症することは違います。HIVに感染しても、すぐにエイズを発症するわけではありません。

個人差はありますが、最初は自覚症状がなく、徐々に免疫力が衰え、進行すると、健康では何でもない、弱い細菌やカビなどに感染したり、悪性腫瘍ができたりします。この状態をエイズといいます。

梅毒

梅毒スペロヘータ科のトレポーマ属によって起こる病気で、セックスによって感染します。スペロヘータは接触した粘膜から急速に全身に広がり、長期にわたり血液中に留まります。

発病するのは感染後約3週間後で、はじめは侵入した部位に硬い結節ができます。その後まもなく梅毒血清反応が陽性になり、結節のある部位付近にリンパ節に痛みを伴わない腫れが生じます。

しかし、この腫れはまもなく消え、約9週間後あたりから発熱や全身倦怠感とともに発疹が出ます。この病気は放置してしまうと、最終的には多くの臓器に腫瘍が発生し、脳、脊髄、神経が菌に侵され麻痺性痴呆を起こして死亡する場合もあり、決して油断できない病気です。

淋病

淋菌による感染症です。この病気もセックスによって感染します。主な症状として、男性の場合は感染後数日で尿道から膿が出て、尿道炎による激しい排尿痛が起こります。

女性の場合は軽い排尿痛に加え、おりものの増加やおりものの色が濃くなったりという症状は出ますが、無症状の場合も多いです。

クラミジア

クラミジアもセックスによって感染します。症状としては排尿時に尿道から透明な膿が出て、痛みを伴ったり、サラサラした分泌物が下着に付着したりすることがあります。

またこういった自覚症状がない場合もあり、感染していても放置してしまうこともあります。重症になると、排尿時に激しい痛みを伴います。検査方法としては体液から検査することができますが、1~4週間は自覚症状がなく、検査しても分かりません。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス2型が原因で、性器や肛門周辺に水ぶくれができる病気です。セックスによって感染する性感染症のひとつです。

主な症状としては、性器に赤い発疹や水ぶくれ、皮膚のただれができます。はじめて感染した場合は激しい痛みや発熱を伴うことが多いのに対し、再発の場合は小さな水ぶくれができるだけの軽い症状で済むことが多いです。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、性器や肛門の周辺にイボができる病気です。男性の場合は主に亀頭の先端部分や冠状溝といわれる辺り、包皮内外板(包皮の内側・外側)、陰のう、会陰(陰のうと肛門の間)、尿道口、肛門の周辺や肛門内などです。

また女性の場合は、主に大小陰唇や膣前庭、会陰、尿道口、肛門の周辺、肛門内といった場所の他、膣、子宮頸部などの性器の内側にもイボイボが発生します。男女ともにイボの色は白、ピンク、褐色(黒っぽい茶色)、時には黒色と様々で、大きさは径1~3ミリ前後から数センチまであります。イボの形には乳頭状やニワトリのトサカやカリフラワーみたいな状態になることもあります。

毛じらみ

毛じらみは人の陰毛などに寄生する特性があり、カニに似たような形状で、3体の脚をもつ吸血虫です。陰毛の根元に脚を絡ませ、皮膚から血を吸います。毛じらみは1日に数回吸血し、産卵します。卵は約1週間でふ化します。毛じらみに血を吸われると激しい痒みを伴います。

毛じらみの治療方法は、毛じらみが棲息している陰毛を剃毛する方法があります。剃毛ができない場合は、パウダーや軟膏などの塗布薬により治療を行います。ただし、この治療法は卵には効かないので、治療期間は1~2週間程必要です。