ED治療

EDとは

EDとは勃起機能の低下を意味し、英語ではErectile Dysfunctionといいます。

一般的には「勃起障害」や「勃起不全」と理解され、完全に勃起ができない状態だと思っている方も多いのですが、実は勃起に時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったりと、満足のいく性交ができないという不満を感じている方などはEDの可能性があります。

専門的なEDの定義では「性交時に十分な勃起しなかったり、勃起した状態を維持できずに満足な性交が行えない状態」とされています。

EDの原因

EDは年齢を重ねて起こることが普通ですが、最近では年齢に関係なく、EDになることが明らかになってきました。
ストレスなどの精神的な要因でEDになる方も増えてきています。その他にも糖尿病、高血圧症などの生活習慣病や喫煙、飲酒などの生活習慣からEDになることもあります。

勃起現象は、性的刺激が脳から伝達され、その刺激が脊髄を介して、勃起神経まで届くことで起こります。勃起神経に届くと、血管拡張物質がたくさん分泌されます。すると、海綿体中に血液が大量に流れ込み、血液の逃げ道である動静脈が閉じ、流れ込んだ血液が海綿体に閉じ込められた状態になります。これが勃起した状態です。

しかし、過剰な喫煙、飲酒などの生活習慣が原因で動脈の開き方が不十分だと、血液の流れ込み方が不足し、EDが起こります。

EDの治療

EDの治療方法は医療機関により異なりますが、一般的には簡単な問診表に記入を行い、心臓などに異常がなければ、内服のED治療薬によるED治療が開始されます。内服のED治療薬は現在2種類発売されており、患者さまの選択肢が広がり、より自分に合ったED治療を受けることが可能となりました。もし、内服のED治療薬が服用できない、もしくは作用が認められない場合、陰茎への注射や補助器具による治療も可能です。

ここで補足ですが、ED治療薬を服用したからといって、勃起するわけではありません。そもそも勃起現象はまず外部から性的刺激を受け、その刺激を脳が勃起神経に伝達し、血液の流入があり、はじめて起きます。EDの治療薬は血流を改善させる作用があります。